時季外れのイワシが去ればニシンが港内に入ってきてもおかしくないだろうとの思いがあったからだが、案の定、港では先行していた釣り人がニシンを釣りあげていた。
釣り上げられた魚体を見せていただくと30センチはあるだろうか、かなり大きいサイズばかりだ。いままで小樽港で何度かニシンは釣ったことがあるが、これだけの大きさはお目にかかったことがない。
この日は短時間釣行のつもりで、釣り竿を出しながら半日のんびりできればそれでいい、といった軽い気持ちで小樽港へきてみたが、まさか本当に大型ニシンに出会えるとは思ってもみなかった。
めったにないラッキーチャンス!!
早速空いている場所を見つけ、釣りの準備を始める。用意した仕掛けは6号サイズのケイムラサビキで、ホッケ釣りではよく使うサイズだ。ニシンのサイズからみて、これくらいの大きさは必要だろうとの判断だ。奥さんの分も含め、2本の磯竿に仕掛けをセットし海中へ投下。だが、すぐにはアタリはこない。
右側十数メートル離れた場所では釣れているので、撒き餌を撒いて少し待てば群れは寄ってくるだろうと、少し広範囲に撒き餌を投げ入れる。しばらくすると奥さんの竿にアタリがあり、引き上げると3匹のニシンが掛かってきた。どうやら群れが寄ってきたようで、自分も含め連続ヒットが続く
釣れるニシンは大型ばかりで、2匹3匹同時に掛かると穂先の細い磯竿で引き上げるには一苦労する。ハリスが切れないよう、竿先が折れないよう慎重に引き上げる。足元に群れが寄ってきたようで、ダブル掛け、時にはトリプル掛けもあり、クーラーボックスにニシンがたまっていく。
気が付けば2時間ほどで37匹のニシンを釣りあげていた。前の週に留萌、雄冬で60匹のイワシを釣り、我が家の冷凍庫はほぼ満タンの状態。これでまたニシンを大量に持ち帰るとパンクしてしまいそうなので、群れはまだ足元にいて少し心残りだったが夕方5時を過ぎたところで釣りを終了。
釣りを始めて7年になるが今回のようなケースは稀で、なかなかタイミングよく出会えることは少ない。まして、ニシンは神出鬼没でどこへ現れるか予測できない魚だ。それでも出会いを求めるのなら、足しげく港へ通うことが大切だ。そうすればこうした数少ないラッキーチャンスにめぐり合う機会も増えるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿