2024年4月17日水曜日

日本海の磯で春ホッケ釣り

4月15日、春ホッケ狙いで日本海方面へ釣行に向かった。

少し気温も上がってきたので今回も一泊二日の車中泊を予定し、自宅を出発したのは午前10時。釣行としては遅い時間だが、目的地までは車で約3時間、到着時間から日没までおよそ3時間は竿をだせるだろう。そんな気持ちで車中泊予定の釣りはいつも遅い時間の出発になってしまう。

ただ、今回はなかなかポイントを絞り込めずに、余市を過ぎ稲穂峠を抜けてもまだ決められずにいた。事前のSNS情報も少なく、過去の自分の経験から岩内港か或いはその先の磯が狙い目と考えているが、果たしてホッケは回遊しているのか。

とりあえず走行ルートは大きく変わらないので、まずは岩内港の様子を見てから判断しようと、第一ポイントの岩内港へ向かってみた。

港へ着いたのは午後2時。大勢の釣り人が釣りを楽しんでいたが、釣れているのはよく見るとイワシのようだった。1週間ほど前から日本海の各漁港へ季節外れのイワシの群れが入ってきていて、大きなニュースにもなっていた。自分も留萌や雄冬でその恩恵にあずかり、イワシ釣りを楽しませてもらっていた。

そのイワシが1週間が過ぎてもまだ岩内港の港内を群れを成して泳いでいた。自宅の冷凍庫にはまだたくさんのイワシがストックされているので、岩内での釣りは見送り第二予定のポイントへ向け車を走らせる。

目的の磯にはサクラマス狙いのアングラーやホッケ狙いの釣り人が大勢竿を出していた。まずは釣り場の状況確認の為、遠目から様子を伺ってみる。すると何人かの竿先が大きくしなり、大型のホッケが釣り上げられる様子が見えた。

間違いなく群れが入っている、と判断し釣り準備を開始。だが、ホッケが釣れているのは限られた範囲のポイントで、すでに入釣スペースは埋まっている。やむを得ずその右横に入り、ウキを海中にキャストするがホッケの反応は無い。 

撒き餌で寄せようと試みるがなかなか寄ってこない。わずか2~3メートルの距離にもかかわらず、左隣では次々と大型サイズを釣り上げている。仕掛けは同じウキフカセで釣れている棚の深さも1メートルほど、もちろん合わせているがそれでもウキは動かない。

エサもホッケのウキフカセでは一般的なオキアミでほぼ同じ。しいて違いを上げるとすれば釣り竿の違いとウキの形状だけだ。先客の皆さんは穂先の柔らかな磯竿を使っているが自分はキャスティングロッドでの釣り。でも、このキャスティングロッドで今までも多くのホッケを釣っているので問題は無いはずだ。

釣りを始めて7年になるがこんなケースはよくあることで、そのたびに何が違うのか考えさせられる。だがこれと言った結論は出せていない。

そんな釣れない状況を見かねたように、左隣の釣り人から「もっとこっちへ寄せていいよ」と、親切に声をかけていただいた。その言葉に甘え、奥さんと二人で左の方へウキを投げ入れる。

すると間もなくウキに変化があり、かすかに沈んだように見えた。ようやく待ちに待ったアタリに合わせて竿をしゃくりあげ、ファーストヒット!

釣れたのは少し小さめのホッケだった。周囲で釣れているのがメガサイズのホッケばかりだったので、比べてみて小さく感じるのか、ほぼ一般的なサイズなのだが。

そのあと、奥さんにもヒット!

こちらは周りで釣れているメガサイズのホッケだった。だが、ホッケはそのあとかかることなく、代わりにアメマスと大型の蝦夷メバル(通称ガヤ)が釣れたが、ためらうことなくリリースした。

結局2匹のホッケで初日の釣りを終了し、道の駅で仮眠をとらせていただいた。

翌朝、日の出とともに再開。

この日も釣り人は多く、サクラマス狙いのアングラーがずらりと海岸線を埋めている。ただ、前日と比べてホッケ狙いは少なく、入釣ポイントにはすんなりとは入れた。

だが、肝心のホッケが見当たらない。撒き餌を繰り返し投げ入れてもウキは全く反応しない。前日あれだけ釣れていた場所なのに誰も釣ることができない。波も静かで天気も快晴、釣りには最高の条件がそろっているのに、肝心の主役がどこにもいない。

午前8時、釣り開始から4時間を経過してのこの状況に諦め、一人また一人とホッケアングラーが帰っていく。これだけ釣れない時間が続くとさすがに心折れ、自分も竿をたたみ場所移動することにした。

向かったのは帰り道の岩内港だが、先日と状況は変わらず釣れているのは相変わらずイワシばかり。それでも竿を出し、なるべく表層を泳ぐイワシが掛からないようにとサビキを底付近まで落としてのホッケ狙いを試みる。

狙い通りイワシは掛からないが、底にはホッケの姿が無いのか何も釣れない。その間、周りでは次々とイワシが釣り上げられ、短時間でバケツを埋め尽くさんばかりの勢いで釣果を上げている。周囲の釣り人達はイワシに興味を示さない私たちの釣りを不思議そうに眺めていたのかもしれない。

岩内港も短時間で切り上げ、兜千畳敷から弁天、柵内、神岬を廻り古平、白岩経由で小樽港、石狩湾新港まで廻ってきたが、どこもまだイワシフィーバーが続いているようで大勢の釣り人で賑わっていた。

残念ながらイワシに興味を持てない私たちは、ここで釣行を終了とし午後3時帰宅の途に就いた。

2024年4月12日金曜日

待望の大型春ニシンが釣れた

日本海各漁港のイワシ騒動からおよそ1週間。そろそろ落ち着いてきたころだろうと小樽港へ向かってみた。

時季外れのイワシが去ればニシンが港内に入ってきてもおかしくないだろうとの思いがあったからだが、案の定、港では先行していた釣り人がニシンを釣りあげていた。

釣り上げられた魚体を見せていただくと30センチはあるだろうか、かなり大きいサイズばかりだ。いままで小樽港で何度かニシンは釣ったことがあるが、これだけの大きさはお目にかかったことがない。

この日は短時間釣行のつもりで、釣り竿を出しながら半日のんびりできればそれでいい、といった軽い気持ちで小樽港へきてみたが、まさか本当に大型ニシンに出会えるとは思ってもみなかった。

めったにないラッキーチャンス!!

早速空いている場所を見つけ、釣りの準備を始める。用意した仕掛けは6号サイズのケイムラサビキで、ホッケ釣りではよく使うサイズだ。ニシンのサイズからみて、これくらいの大きさは必要だろうとの判断だ。奥さんの分も含め、2本の磯竿に仕掛けをセットし海中へ投下。だが、すぐにはアタリはこない。

右側十数メートル離れた場所では釣れているので、撒き餌を撒いて少し待てば群れは寄ってくるだろうと、少し広範囲に撒き餌を投げ入れる。しばらくすると奥さんの竿にアタリがあり、引き上げると3匹のニシンが掛かってきた。どうやら群れが寄ってきたようで、自分も含め連続ヒットが続く

釣れるニシンは大型ばかりで、2匹3匹同時に掛かると穂先の細い磯竿で引き上げるには一苦労する。ハリスが切れないよう、竿先が折れないよう慎重に引き上げる。足元に群れが寄ってきたようで、ダブル掛け、時にはトリプル掛けもあり、クーラーボックスにニシンがたまっていく。

気が付けば2時間ほどで37匹のニシンを釣りあげていた。前の週に留萌、雄冬で60匹のイワシを釣り、我が家の冷凍庫はほぼ満タンの状態。これでまたニシンを大量に持ち帰るとパンクしてしまいそうなので、群れはまだ足元にいて少し心残りだったが夕方5時を過ぎたところで釣りを終了。

釣りを始めて7年になるが今回のようなケースは稀で、なかなかタイミングよく出会えることは少ない。まして、ニシンは神出鬼没でどこへ現れるか予測できない魚だ。それでも出会いを求めるのなら、足しげく港へ通うことが大切だ。そうすればこうした数少ないラッキーチャンスにめぐり合う機会も増えるだろう。

2024年4月6日土曜日

留萌から石狩までイワシの大群

4月2日留萌港目指して午前10時自宅を出発

雪解けも進み日中の気温も上がってきたので、今回は久しぶりの車中泊釣行。275号を北上し北竜から高速を経由して、留萌港へ着いたのは13時を少し過ぎていた。

先客は数人いたが、いつもと比べて釣り人は少ない。望洋公園側へ車を走らせ、空いている場所へ入る。すぐに竿は出さずに少し様子見をしていると、銀色に輝く小さな魚体が次々と吊り上げられていた。

ニシンが釣れているのか?

一瞬期待したが、よく見るとイワシのようだ。群れが入っているらしく、途切れることなく釣れている。ニシンかホッケを期待してきたが、イワシでも釣れると楽しい。

磯竿を準備しイワシ釣りに参戦!

30匹ほど釣ったところで、奥さんからストップがかかる。

釣れるにまかせて釣りすぎると、毎日イワシが食卓に並ぶことになりそうだ。

夕方4時にイワシ釣りを終了し、カレイ狙いの投げざおにシフト。

だが、イワシと違ってこちらは反応がない。

早々にカレイ狙いも切り上げ、夕食込みの近くの日帰り温泉へ移動。

翌朝4時から再び同じ場所で釣り再開。

磯竿を準備し、イワシ釣りに参戦!

狙いはニシンだが、なかなか竿先が動かない。両隣ではぽつぽつと大型のニシンが上がるが、自分の竿にはなぜかあたりなし。

仕掛けの差なのか?よくわからないまま、時間が過ぎていく。

8時を過ぎたころ留萌をあきらめ、隣の増毛まで移動。残雪の影響で竿を出せる場所が少なく、すでに先客で埋まっていたのでそのまま雄冬へ移動。

ここで再びイワシの大群に遭遇。

群れを見るとサビキを落としたくなるのが釣り好きの性なのか。すでに30匹を手にしていながら再びイワシ釣りを始める。群れの規模が大きく面白いように釣れるが、ここでも30匹で切り上げた。しばらく群れの泳ぐ姿を眺めていたが、再び場所移動。

浜益を経由して石狩湾新港まで移動して来たが、ここでもイワシの群れに遭遇する。

あとから知ったことだがこの日、日本海のいたるところでイワシの群れが確認されたらしい。イワシは夏の魚と思い込んでいたが、温暖化の影響なのか。


イワシに限らず最近はいろいろな魚の回遊時期が変化しているようだ